発汗を抑制する方法とは

ボトックス注射

脇

手のひらや足の裏などの特定の部位に大量の汗をかいてしまう症状のことを多汗症と言います。汗をかく量が多かったとしても、それほど不都合はないのではないかと考える人もいますが、それは多汗症で悩んでいない人の感じ方です。多汗症の悩みを抱えている人の中には、何もしていなくても、手のひらから滴り落ちるほど大量の汗をかいてしまう人がたまにいます。汗を止めたいと意識すると、それが精神的ストレスとなって発汗作用を促進してしまうため、日常生活の中の様々なシーンで生きにくさを感じてしまうケースが多いです。何しろ精神的な緊張が高まれば高まるほどドンドン汗をかいてしまいますので、試験の答案用紙や仕事関係の書類を汗で濡らして破いてしまうことがしばしばあります。また、手が汗でじっとりと湿っていますので、他人との接触を避けるようになる人が少なくありません。しかし、ボトックス注射を手のひらに打つことによって、発汗作用を抑制することができます。ボトックス注射には筋肉の収縮を抑制する効果があるため、汗を分泌する筋肉が働かなくなるのです。注射を打つだけという手軽な方法で多汗症の症状を抑えることができるので、多くの人がボトックス注射を利用しています。

汗をかかなくするためには、皮膚にメスを入れて汗腺を取り除いてしまう方法が一番効果的です。除去された汗腺が再生されることはほとんどありませんから、半永久的に汗の悩みから解放されることができます。ただし、手のひらにメスを入れた場合、その傷が完全に回復するまでの間は手を使うことができなくなってしまいます。両手を使うことができないと何もすることができませんので、気軽に手術を受けられる人はほとんどいません。でも、ボトックス注射の場合はそのような心配をする必要が一切ないため、多くの患者に利用されています。ただし、ボトックス注射による発汗抑制作用の持続期間は約6ヶ月程です。半年しか効果を持続させることができないのであれば治療を受ける意味がないのではないかと考える人がいますが、それは大きな間違いです。多汗症の症状の発現は、精神的要因と深い関係を持っていると言われています。たとえ半年間でも発汗の心配をする必要がなくなると、それによって精神的な負担が軽くなり、多汗症の症状自体が消失してしまうケースがしばしばあります。そのため、ボトックス注射を用いる多汗症治療が高い人気を集めています。